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自筆の遺言による相続登記(その3)

小椋 (2013年12月 9日 09:57)|

kouseishousho_igon.jpg最初に遺言書をご持参いただいてから、およそ4ヶ月を経てやっと登記申請の準備が整うかと思われました。

ところが、もう一つ問題がありました。

登記されているA様のご主人の住所が、亡くなった当時の住所と異なり、そのことを証明する住民票などが用意できないのです。
おそらく区役所が古い住民票を新しく作り直した際にそれまでの住所を誤って消してしまったものと推測されました。

正直、こんなところで引っかかるとは思ってもみませんでした。

とはいえ、A様が権利証を大切に保管されていたのでそれを預かり、登記簿上の住所にA様のご主人と同姓同名かつ同じ本籍地の人がいないことの証明書を区役所でとって準備が完了しました。

登記手続き自体はいたって順調に進み、無事にA様に自宅の名義を変更することができました。

その後、事務所にお越しいただき、新しい証明書等をお渡ししたときのA様の晴れ晴れとした表情は一生忘れないと思います。

まさに司法書士冥利に尽きる瞬間です。

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今回は、自筆の遺言でも無事に目標を達成しましたが、いつもこう上手くいくとは限りません。

それに、相続人全員の戸籍謄本等を用意して、家裁に検認の申立をすることの時間的・経済的負担はそう軽くはありません。

自筆の遺言は手軽で費用もかからないというのは、それを作る時点だけのことで、
不動産の名義変更が完了するまでを考えれば、必ずしも容易で安くつくといえないのです。

やはり、遺言は自筆ではなく、公正証書で作成することを強くお勧めします。

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